特別支援学級だと勉強を教えてもらえない?という誤解と実態

もうすぐ新年度になりますね。入学や進級を控えた親御さんの中には「特別支援学級になったけれど、勉強は大丈夫か?」といった不安を抱えている方も居ると思います。私もそうでした。

長女が特別支援学級(知的と情緒)両方を経験しているのですが、実態について紹介したいと思います。

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特別支援学級の知的と情緒の違い

特別支援学級には色々な種類がありますが、多くの小学校に設置されているのが

・知的な障害を持つ子ども向けの「知的障害特別支援学級」
・情緒面の障害を持つ子ども向けの「自閉症・情緒障害特別支援学級」

このふたつです。略して「知的」「情緒」と呼ばれています。「知的」の方が有名でイメージしやすいかもしれませんね。

「情緒」は、主に、言葉の遅れ、気持ちなどの目に見えないものを推し量ることが苦手、その場面に相応しい態度を取るなど適応力が低いなど、集団生活や人間関係を築く上でサポートが必要な子どもが在籍しています。

知的の子も、情緒の子も、多くの場合が通常学級に混ざって授業を受ける交流学習を受けることが多く、完全に支援学級のみ、というケースはレアかもしれません。

ここは学校の指導力・力の入れ方・考え方の違いが大きく影響しているようですが、今はインクルーシブ教育という考え方も広がってきているので、交流に積極的な学校が増えている・・・といいのですが・・・。

ちなみに、私の娘は、小学校入学時(小1)は知的に在籍し、小2から情緒に在籍しています。国語と算数以外は全て、通常学級で過ごしています。

通常学級へ行く時は介助の先生がついてくれます。隣に座り、サポートをしてくれます。

※障害、という言葉を用いるのに賛否両論ありますが、当サイトでは障害という文字を使っています。

※インクルーシブ教育については、文部科学省のHPに細かく紹介されているのでご参照ください。【文部科学省】

特別支援学級は、生活力を重視する

さて、支援学級では勉強を教えてもらえない、という話が」あるのですが、ある意味、そうかもしれません。

支援学級に在籍している子の場合、学習のサポートしてくれますが、生活力を身につける、という課題も重視されます。

いわゆる障害があっても、今の社会で自立していけるような力を身につける、ということも重視されます。

逆に言えば、通常学級に居る子は、自分の身の回りのことは当然できていて、自立するための能力(年相応の能力)も身についている前提で学校生活が進んでいきます。

この能力が付いていないのに通常学級に在籍すると、学級崩壊の原因になったり、本人の自尊心が低下していったりします。

勉強が遅れる要因

支援学級では勉強が遅れる、勉強を教えてもらえない、という話が聞かれますが、半分は合っていて、もう半分は違っています。これには、いくつかの理由があります。

指導要領が違う

小学校では、学習指導要領に基づいた指導が行われます。

特別支援学級も基本的に同じ学習指導要領に基づいた指導が行われます。しかし、子どもの特性や障害に合わせて、別途、指導要領を定めることがOKになっています。

このため、担任が本人の状況や親との話し合いにより、その子に合った特別な指導要領を組むことがあります。この内容によっては、学習が通常学級の子どもと違う内容になることがあり、通常学級の子より遅れた学習ペースになることがあります。

担任が定めた学習指導要領に不安や疑問がある場合は、必ず担任に相談して納得した指導内容にしてもらいます。

支援学級だけの行事

特別支援学級では、学習の指導以外に生活力を付ける授業があります。こうした、通常学級にはない行事や指導があるので、この分、学習指導の時間が短くなります。

このため、勉強時間が短い! と感じることがあると思います。

通常学級は問答無用で先に進む

通常学級の場合、「この単元は3回の授業時間で終わらせる」といったように、担任や学校が決めたペースで学習内容が進んでいきます。

通常学級では、クラスの中にその単元を理解できていない子がいても容赦なく次に進んでいきます。ぶっちゃけ、理解していようが、していまいが、それはその子の自己責任(親の責任)です

理解するまで、何度でも丁寧に教えてくれる、ということはありません。

通常学級は学習ペースは学校が決めていて、生徒がそれについていかなければならないのです。ついていける子が在籍している、という前提です。

特別支援学級は子どもに合わせて学習内容が進む

一方、特別支援学級は、子どもに合わせて学習内容が進みます。場合によっては、教材も通常学級とは違うものが使用されます

親や子どもの希望にもよりますが、子どもが理解できるよう、かみ砕いて学習指導してくれるので、通常学級のようにガンガン学習が進む、ということがありません。

(もし、子どもがどんどん理解し、次々と進んでいけるなら学習は進んでいきます)

特別支援学級では丁寧に指導してもらえる&子どもの理解力によって進む速度が違うため、学習が遅れる、と感じることがあります。

特別支援学級で勉強が遅れるのは、子どもが理解できないから先に進めない、ということがほとんどなんですよね。

小学校の学習は、最初の単元を理解しないと次の単元を理解することができない。1年生の課題を理解していないと、2年生の課題が理解できない、という構造になっています。

このため、どんどん学習内容を進めればいい、ということではなく、理解できてからでないと次に進めない、というものなので、子どもの理解力によっては先に進むことができないのです。

疑問・不安があったら、必ず担任に相談すること!

特別支援学級に在籍するメリットは、なにかあった時に先生に簡単にサポートをお願いできる、ということです。

いえ、サポートがいるからこそ、特別支援学級に所属しているのです。サポートしてもらうことが前提なんです。

なお、大人がサポートのメインになるのであって、お友達(生徒)がメインのサポート役になる訳ではありません(確かに、お友達が助けてくれることもあり、それが良い方向に行くこともありますが・・・)。

時々、通常学級のしっかりしている子をサポート役に任命して先生がなにもしない、という誤ったサポートの仕方が見られますが、こうした指導は「サポート役を任された子に大きな負担」が掛かります。

指導内容やサポート態勢に「?」と感じることがあったら必ず担任に相談しましょう。綿密な相談と意思疎通が、子どもの学校生活環境をいいものにしていくことになります。

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