経験者が紹介!PTAの必要性や役員の仕事、止めるトラブルについて

子どもが小学校に通うようになると心配になるのがPTAの役員です。入学と同時に入会し、子どもが在学中最低1回以上役員をやること!となっている学校も多いですよね。そんなPTAの役割と必要性、役員の仕事や止め方などについて紹介します。

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PTAは地域で学校を支える仕組み

PTAというのは、元々「学校が必要な場合は地域で支えるべし」という考えから生まれた団体で、お金を出して学校を存続させていく、というのが元々のPTAの形です。

PTAはParent-Teacher Associationといって、学校の教職員+保護者で組織する団体で、子どもはPTAに関係ありません。

子ども達の学習環境を良くしていく、という理念の元でボランティアで集う団体なので「親がPTAに参加しないから子どもが不利益を被る」ということはありません。そんなことがあっては本末転倒です。

今は学校ごとにPTAが組織されていて、子どもが入学すると同時に会員になり、卒業と同時に退会というシステムが一般的です。

PTAの必要性は年々重要視されている

昔は金銭的に支えるのが普通だったのですが、今のPTAは「保護者が無償で労力を提供する」というのが一般的です。教職員の手が回らない所を保護者が手伝う、という形になっています。

今は教職員の労働時間が問題視されており、学校がブラック企業とまで言われる時代です。教職員の平均労働時間が一般的なサラリーマンより4時間以上長い、と言われることもあるんです。

とにかく忙しくなっている教職員の手が回らないところ(休み時間の子どもの見守り、登下校中の見守り、図書の本の修繕、体育館や学校周辺の清掃など)を保護者が担う(子ども達の為に保護者が労力を提供する)となっています。

本来なら自治体がお金を出して学校の環境を整えるべきなのですが、現実問題、お金が子ども達の学習環境に回っていない現実があります。それを緊急避難的に解決するためにPTAが利用されている現実があります。

PTAの役割

PTAの役割はさっき紹介したとおり「子ども達の学習環境をよりよいものにしていくこと」です。

筆者の子が通う小学校でも、自治体のお金が回らず、図書の本を修繕できない(図書ラウンジの整理・整頓・本の追加・修繕などができない)ために、PTAの役員+地域ボランティアが平日の昼間に学校へ行って修繕作業をしています。

また、登下校中の見守りは不審者対策、イノシシなどの動物対策、交通事故予防、非行予防といった役割があります。

よく「親がやらなくても、業者に頼めばいいじゃないか!」という声があります。図書の本の管理・修繕、毎日の登下校中の見回り(校区内の交差点複数箇所)、樹木の剪定・清掃などを業者に頼んだら、いくら必要でしょう?

自治体内の小中学校全てで行うと費用はいくらでしょう? その分の税金を生活の中で負担できるでしょうか? 負担できない場合は、どこに使うお金を学校へ回すといいのでしょう? 医療費を削る? 道路を直さない? 介護サービスを無くす? 公民館や体育館といった自治体の施設を無くす?

自治体に対して要望を出すべきですが、直ぐには解決しませんし、そもそも要望する時は「団体の意思として要望書を出さないと通らない」という現実があります。その団体とは?というと、やはりPTAなどの団体になります。

小学校などで大人の手が必要なことは沢山あります。でも、それは今すぐお金で解決することができません。そうした、今すぐ解決するのが難しくて行政の手が回らない細部を保護者が補完する。これがPTAの役割なのです。

PTA役員の仕事

では、実際のPTAの役員の仕事を紹介します。筆者は2つの役を担ったことがあります。そうした役を紹介しますね。

本部の役員(会長と副会長)

PTAは本部の役員と、その下にある部会に分かれます(呼び方が違うかもしれませんが、筆者の子が通う小学校では、本部と部会です)。

会長はPTA全体の代表であり、学校行事に参加して挨拶をしたり、各学校のPTAが集まる会合に出たり、市などの会合に出席します。

一年中を通して、毎月のように自治体の会合に参加する必要があり、それプラス、月数回学校に出向いて学校行事・学校内のPTA運営委員会に参加します。

副会長は会長をサポートする役で、会長と一緒に会合や学校行事に参加します。多い時は「運営委員会、学校行事、市の会合、各学校のPTAの会合」というように、毎週のように活動で学校や外へ・・・ということが!

さらに、挨拶だけでなく会合の司会進行を担わないといけないこともあります(PTAの会合は、毎年、各学校が持ち回りで会合を開いていますので、担当の年は大変です)。

前に出て話をしたり、リーダーとして活動する・・・というのが得意な人向けです。

本部の書記や会計

本部の役員は、他にも書記と会計があります。

書記は会合で議事録を作ったり、会議用資料を作ったりします。パソコンを使う作業が多いですよ。学校内の保護者向けの配付資料を作ったりもします。

会計は年度初めに予算配布をしたり、会計監査の準備、年度末は会計報告を行います。翌年度の予算案を作ったりもします。

書記と会計も一年を通してずっと仕事があり、学校や会合に足を運ぶこともしばしばです。ただ、挨拶をしたり、司会進行で前に立つ・・・ということはないのでパソコンを使った裏方仕事ができる方向けです。

本部の下の部会

PTAは本部の下に「図書部会」「広報部会」「安全部会」「環境部会」「役員選出委員」といった組織があり、各部会は部長と部員で構成されています。

図書部会:図書の本の整理、修繕、図書ラウンジの飾り付け、清掃など
広報部会:PTAの活動を紹介する広報紙の作成
安全部会:登下校中の子どもの見守り(朝夕に旗を持って交差点に立つ)
環境部会:学校内の草刈り、体育館掃除、花植えなど
役員選出委員:翌年度のPTAの役員を決める

これらは一部の例です。学校によって名前や活動内容が様々で、活動頻度も違います。

ただ、本部の役員よりは活動頻度が低く、学校に足を運ぶのも月1~2回程度だったり、年4回だけ、など部会によって負担は様々! PTAといっても、こうした部会の活動は比較的、協力しやすいことが多いですよ。

PTAの役員は何回やる?

PTAの役員はどれくらいやらないといけないのか・・・。これは学校によって様々です。

筆者の子が通う小学校では、本部役員や部会長は一度やればそれ以降は一切、やる必要なし!

部員は子ども1人につき2回以上(ただし、何回やっても本部役員や部会長選出のためのクジ引きは避けられない)。

こうなっています。

筆者の子が通う小学校では、本部役員などの立候補者が居ない場合はクジ引きで決めます。このクジ引きは公開実施されるのですが、

・部会長や本部役員をやったことがある人は対象外
・部員を2回以上やった人は名前のカードが箱に1枚
・部員もなにもやったことがない人は名前のカードが箱に5枚

こういう状態でクジ引きが実施されます。

生徒数が少なければ役員に当たる確率が高くなり、回数も多くなる可能性がありますが、一度でも役員をやれば断りやすくなる、というのがPTAの現状と言えます。

PTAの役員をやるメリットがある

PTAの役員はマイナスイメージばかりが強調されますが、メリットもありますよ。

子どもの学校生活を目の前で見られる

PTAの役員になると学校へしばしば足を運びますし、学校行事に携わることになるので、子どもの様子を間近で見ることができます。

学校で子どもがどんな風に過ごしているのか、目で見て知ることができるのは大きなメリットです。

先生と知り合える

PTAの役員になると学校へしばしば足を運ぶので、先生方と知り合う機会がかなり増えます。

いい先生もいれば、対応に工夫が必要な先生もいますし、校長先生や教頭先生とよく話す機会ができるので「学校に対する意見・希望」も直接伝えられるようになります。

筆者は「いじめ問題があったら先生に直接話を持ちかけて解決をお願いしよう」という考えでPTAに参加しています。これは子どもを守るために重要なことだと私は考えています。

親同士の繋がりができる

ママ友を作るのが苦手な方は居ませんか? 筆者はかなり苦手で、上の子が小学校に入る時、小学校に知り合いが全く居ませんでした。
(上の子は隣の自治体の認可外保育園に預けていたので、一緒に小学校へ行く友達がゼロでした・・・)

親同士の繋がりがないと情報難民になるんです! しかも、小学校はお手紙と子どもの話だけが頼りなので、これが信用ならん!!!というケースがしばしば。

子どもがお手紙を持って帰ってこない! 話がイマイチ! という場合、完全に情報難民になります。これ、結構、困るんですよね。

PTAの役員をやっていると、親同士の繋がりが学年を超えてできるので、今の学年の情報だけでなく、これから先の情報も生の情報が手に入るので非常に助かります。

なかなか得にくい生の正しい情報を迅速に得るためにPTAの役員をやっている、という人も居ますよ。

PTA役員も辞退できるケースがある

ほぼ強制とも思えるPTAですが、規約によっては役員を辞退することができます。

・妊婦
・3歳までの子どもがいる
・介護
・精神疾患

こうした理由で役員を辞退できることがあります。

筆者も上の子が小1の時は「子どもが発達障害児で、新しい環境に慣れるまで時間がかかること&療育施設に通っていること」という理由を書いて辞退書を提出し、受理されました。

家庭の内部事情を赤裸々に話さないと辞退させてもらえない・・・という嫌な面があるのですが、辞退は不可能ではありません。

役員を辞退して特に不都合はありませんでしたし、毎年、結構な数の辞退者がいます。会長も比較的簡単に辞退を認めてくれる・・・というのが子どもの通う小学校のPTAの特徴です。
(でも、辞退者が多い分、クジ引きでは当たる確率が高いのが難点です)

PTAに入会しないことはできる?

これは不可能ではありません。

大抵の小学校が「入学と同時に入会」というシステムを導入しているので、入学と同時に「入会しません!」ということをPTAの本部に伝える必要があります。

PTAの規約によって手続きが異なるので、お子さんが通う学校のPTA本部に確認しないといけないのですが、必ず自分で連絡して「入会しない」という意思を伝えましょう。

それと同時に、学校側にも(校長先生に)PTAに入らないことを伝えて、児童などの情報をPTAに渡さないように依頼します。入学と同時に行わないといけないので注意してくださいね。

PTAの退会は規約を読み、手続きを

もし、既にPTAに入会していて退会したい場合は、規約を読みましょう。総会資料などにある規約を読んで退会手続きをします。

大抵、本部(会長)宛に退会を申し出ないといけないので、自分で手続きをするようにしてください。

筆者の子が通う学校では、年に数名の退会希望者がいますが、ほとんどが支援学級の子だったり、不登校だったり、芸能活動をしているケースです。

この手続きで揉めるか、スムーズに受理されるか、というのはPTAの本部次第です。運次第・・・と言えるでしょう。

PTAを止めた時に考えられる影響

PTAは子どもの学習環境をよくするための任意組織なので、参加しなくても文句を言われることがなく、子どもにも影響しないのが本来の形です。

ただ、PTAの会費から子ども達に贈る品やイベント費がまかなわれているため「参加していない子は贈答品を渡さない」とか「イベント参加を拒否」といった事態が発生するのが現実です。

また、筆者が住む地域は学校と地域の繋がりが強く、地域ボランティアの多数。「ボランティアが当たり前!」「大人が子どもを見守るのが当然のこと!」という考えの人が多いんですよね。

こういう地域の中で「PTAに協力しません」という態度を取るのは、かなり勇気が要ります。「自分の子は守ってくれ!と言うくせに、お前は協力しないのか!」ということになるんですよね・・・。

「親が協力しないのに、子どもだけうまい汁を吸うのは卑怯!」という考えがあり、親がPTAに参加しない・協力しない場合は、子どもが辛い思いをする、ということが考えられます(それが現実です)。

さらに地域によってはPTAを辞めると住むのが苦痛になる、ということもありますよ。

PTAに入らないのは現実的には難しい地域が多い

PTAは任意団体で、参加の有無に関わらず、子どもは不利益を被ることがなく恩恵を受けられる団体です。

実際に役員になると、月に何度も学校や市の会合に参加しないといけなくて、仕事を何度も休まないといけない・・・という現実も。ただ、役によっては年4回くらい学校へ行けばいい、という活動もあります。絶対に参加できない!!!ということはないので、最初から「ムリ!!!」と思わない方がメリットが大きいです。

PTAに入らないとか、退会することも可能ですが、PTAの性質や地域によっては退会が現実的でないことも。学校で子どもが辛い思いをしたり、地域で孤立するようなことも実際にあるので、可能な範囲で協力する姿勢を見せたり、役員辞退を申し出たりしてうまく対応しておくのが無難、というのが現在の状況です。

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