厚生労働省が抗菌薬のガイドラインを出して適正利用を呼びかけている

「風邪には抗生物質を使わない」これを厚生労働省が提唱している、というニュースがネットで流れました。

子供が熱を出したり、鼻水を垂らすと「風邪かな?」と思って小児科に連れて行きますよね。そして、当然のように出される「抗生物質(抗菌剤)」。これで治る! と思っているママも多くいるかもしれません。

でも、抗菌薬で風邪は治りません。そして、これからは風邪で抗菌薬は処方されない。そういう時代になっていきそうです。

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厚生労働省が手引書を作成

「風邪には抗生物質を使わないことを推奨します」 耐性菌抑制へ 厚生労働省が手引作成
<記事元>http://www.sankeibiz.jp/econome/news/170912/ecb1709121546001-n1.htm

先日、こんなニュースがネットで流れました。

抗菌薬に対する誤った知識を持つ人が多く、抗菌薬(抗生物質)の処方に関する医師の対応を変えよう、と厚生労働省が提唱している、という記事でした。

抗生物質について、厚生労働省が注意喚起をするのは今に始まった話ではなく、もう、何年も前から提唱していることなのですが、なかなか医療現場に広まらないようですね。

抗菌薬の働き

まず、抗菌薬(抗生物質)は「細菌を殺すための薬」なんです。

人が病気になってしまうのは、病原体という病気の原因が体の中に入ってきて一定以上の数に増えるからなんです。この病原体の代表が、ウイルスや細菌です。

薬というのは、こうしたウイルスや細菌の増殖を抑えたり、ウイルスや細菌が原因で生じる症状を緩和するために使われます。

抗菌薬(抗生物質)には細菌の増殖を抑える効果があります。残念ながら、ウイルスには効きません

抗菌薬(抗生物質)というと、万能薬のように思いがちですが、細菌にしか効かないんですね。

風邪で小児科に行くと、普通に出される抗菌薬

子供が熱を出したから小児科に行くと、問診&先生の簡単なチェックで「風邪だね~」と言われ、抗菌薬を貰う。

こういう人、多いと思います。大体、薬を一週間分くらいもらいますよね。私もかかり付けにしている小児科はこのタイプです。

風邪というのは、発熱や咳、鼻水、頭痛、倦怠感などの症状を総合して便宜的に使われている言葉なんです。病原体を特定した上で付けられる病名ではないんです。

発熱や咳の原因はわかっていないけれど、細菌が原因だったら抗菌剤で細菌の増殖を抑えることができて、症状が改善する。抗菌剤を処方しても症状が治まらなかったらウイルスの可能性があるから、また来院して貰って対処法を考える。

これからは、こういう抗菌薬の処方の仕方(詳しい検査をせずに、とりあえず抗菌薬を出すという処方の仕方)を止めよう! と厚生労働省が言っています。

とりあえず抗菌薬を出す先生の言い分としては・・・

  • 風邪と同じ症状が出る溶連菌(細菌性の病気)の可能が高い
  • 例えウイルス性の病気だったとしても、体力が落ちていると細菌性の病気にも感染しやすいので、それを予防するため

この2つがよく言われます。しかし

  • 感染している病気を検査で突き止めてから薬を処方すること
  • 体力が落ちて細菌感染したら、その時に感染した細菌をチェックして抗菌薬を使う

こうすることで対応できる、と厚生労働省は言っています。

これからは、簡単な方法で即時診断ができる簡易キットなどを使ってウイルス性か、細菌性か。また、なんの病気かを判断した上で、それに合う薬を処方しよう、という方針になりそうです。

耐性菌というものが確認されている

抗菌薬には、いろんな種類があります。細菌の種類に合わせて処方されるものなんですが、実は今、どの抗菌薬も効かない耐性菌というものが確認されています。

耐性菌は薬によって増殖を抑えることができないので、感染すると体内でどんどん増えていってしまいます。

重症化のリスクが高く、体力がない子供や高齢者が感染すると命の危機に陥る可能性があります。

耳鼻科に行っても「自然治癒以外方法がない!」

中耳炎で耳鼻科にいったけれど、耐性菌が原因で炎症を起こしていて治す術がない!

「自力で治す(自然治癒)しか方法がない!」

こういうことが現実に起こっています。

耳鼻科に行っても対処療法を受けることしかできない。しかも、いつまで通えばいいのか解らない。

そんな状況に陥る危険があるので、耐性菌は増やしてはいけない存在なんです。

子供によくある「薬を嫌がって飲まない」は良くない

子供が喜んで薬を飲む!

これは、なかなかないと思います。大抵、嫌がって吐き出したり、飲まなかったり、ちょっと飲んで残りを拒否したり・・・。

処方された薬を全部飲み切らず「薬が余っちゃった」というママもいるのではないでしょうか。しかも、この薬を置いておいて、別の日に似たような症状が出たら飲ませてしまう。

こうしたことを繰り返していると耐性菌が増える可能性があります。

~動画で解る、耐性菌~

薬剤耐性普及啓発動画「薬剤耐性って知ってる? ~応援大使編~ 」(Youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=JtSvW3Nfkbg

【参考】薬剤耐性(AMR)対策について/厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html

私たちにできること

私はかかり付けの小児科を決めていますが、休診日だったり仕事などの都合で3つの小児科を利用しています。

3つの小児科のうち、1か所は「とりあえず抗菌薬派」で、残り2か所は「検査して原因を突き止めて薬を出す派」です。これからは、後者が増えていく(それが推奨されている)でしょう。

私たちにできることは、

  • 処方された薬はしっかり子供に飲ませる
  • 薬が合わなかったり、症状が改善しない時は、再度、病院で指示を仰ぐ
  • 万が一、残ったとしても、その薬を使い回さない
    ※解熱剤のように、症状が出た時にだけ飲ませる頓服薬は別
  • 医師を選ぶ

これを徹底することですね。

薬を飲まない子供の対策

全部、薬を飲みきるといっても、子供がガンとして薬を飲まないことがあります。これ、本当に困りますよね。

  • 医師や薬剤師に頼んで薬の形状を変えてもらう
    (液状、粉末状、カプセル、錠剤など)
  • 薬の種類を変えてもらう
  • ゼリーなどに混ぜて味が解りにくくする
  • とにかく褒めまくって飲ませる
  • 薬を飲んだ後にご褒美

方法は限られるのですが、とにかく子供に合った方法を探し出して飲ませないといけません。

子供向けの多くの粉薬は表面を糖類などでコーティングしているので短い時間なら舌の上に乗せていても苦味を感じません。

イヤだ、イヤだ、と言って長い時間舌の上に乗せておくと、コーティングが取れて苦味を感じます。水に溶いて時間が経っても苦味を感じやすくなってしまいます。

一番いいのは、少し水を含んだ口の中にザッと薬を入れて一気に水で流し込むこと。こうすれば苦味を感じる前に、舌の上に粉が残らず飲めます。

・・・と解っていても飲まないのが子供・・・。母は悪戦苦闘ですよね。

わが家は長女が絶対に薬を飲まない!!!と完全拒否した時期がありました。本当に飲まないんです。飲ませたら、全部、嘔吐! 薬どころか、水分まで失うサイアクの状態です。

どうやって克服したか、というと・・・

  • 自分で飲むまで待つ(無理強いすると、全部吐く)
  • 褒めまくって、おだてまくって飲ませる
  • 飲んだ後にチョコレートのご褒美

え? それだけ? という対処法なんですが、これで飲むようになりました。

薬=苦くてまずい!!

こうした強烈で勝手な思い込みがあって、味関係なく全部吐き出す! そんな状態だったのが、冷静になって飲んでみたら「甘い!」「バナナ味だった!」と気付いて飲めるようになった。そんな感じです。

その子、その子、解決策があると思うので、大変ですが方法を模索してみてください。

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