2歳~3歳で言葉が遅い時の対応の仕方:ASDの子の母の経験談

2歳くらいになると2語文(お腹空いた、お花きれい)を話せるようになり、自分の意志を伝えるようになってきます。しかし、単語しか出ない・意味の解らない言葉しか話さないといった言葉が遅い子がいます。自分の子どもの言葉が遅い時の対応の仕方を経験談を交えて紹介します。

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言葉が遅れる理由

小さい頃は成長の個人差がとても大きいので2歳前後の言葉の遅れは心配しなくてもいいことがしばしばあります。ただ、早めに気付いて対処しなければならないこともあるんです。特別なケアが必要なケースを紹介しましょう。

耳が聞こえていない

時々、耳の聞こえに問題があって言葉が遅れる子が居ます。これは、耳から言葉が入ってこないので言葉が自分の中に蓄積されず、耳から学ぶことができないから。

耳から解説・説明を聞くことができなければ、赤ちゃんが自力で目で見て学ぶこともできません。このため、言葉の発達が遅れてしまいます。

耳の聞こえは3歳児健診で行います(2歳半は歯科健診なので、スルーされることもあります)。3歳児健診で発覚することもよくありますよ。

声帯や舌、喉、口といった発声に問題がある

言葉は理解していて、問われている内容や答えが解っているけれど、声を出すこと自体が難しいというケースもあります。

頷いたり、指を差したりすることは普通にできるけれど、言葉が出なかったり、声に特徴があったりすることがあります。

ただ、この場合は、飲み込む時にも難があったりするため、0歳の時に気付くケースが多くあります。口や喉の形状や特性に問題がある場合は、手術をしたり、特別にトレーニングをする必要があることもあるんですよ。

発達障害や自閉症、自閉スペクトラム症の可能性

最近、よく耳にするようになった発達障害や自閉症、自閉スペクトラム症などの障害がある場合も、よく言葉の発達が遅れます。

私の子も自閉スペクトラム症なのですが、2歳の時、単語(名詞)は多く出てくるのですが、文を作ることができませんでした。2語文が出て来なくて「あれ?」と思うことがよくあったんです。

・言葉を覚えられない
・助詞を使えない
・名詞や動詞を覚えるのに時間がかかる
・言葉で説明されても分からない

こうした特徴があり「言葉を頭の中に入れる作業」をしてあげなければ言葉が頭に入らず、使うこともできないんです。自然に耳で聞いて学ぶということが難しいんです。

言葉の遅れ=障害 という訳ではありませんが、その可能性がある、ということを頭の片隅においてケアしていくと、後々、トラブルが少なくて済みますよ。

単なる遅れと発達障害の見分け方

言葉の遅れが気になってくると、どうしても知りたいのが「ただの遅れなのか、障害の可能性があるのか」ということ!

この見分け方は「複数の気になる点があるか」をチェックすること。例えば、私の子どもの場合は

・指差しをしない
・クレーン現象がある
・2語文を話さない
・言葉のキャッチボールができない
・オウム返しをする
・意味の解らない言葉をよく喋る
・同じ動作を延々と繰り返す
・好き嫌いが極端に多い

こうした複数の気になる点がありました。

指差しをしないんです。オモチャやお菓子を取って欲しい時は、指差しせず、大人の手を掴んでオモチャやお菓子の所まで持って行くんです(クレーン現象)。

こちらの問いかけに答えませんし「ご飯何食べる?」と尋ねると「ごはんなにたべる?」とオウム返し。私は宇宙語と言っていましたが、意味が全く解らない言葉をよく喋っていました(赤ちゃんの喃語のようにも思える意味が解らない言葉)。

エスカレーターの上り下りを延々と繰り返したり、トイレットペーパーを全部引っ張り出したりしていて、スーパーに買い物に行っても、いつまで経っても買い物ができない状況に・・・。

また、白い物(白飯、ヨーグルト、バナナなど)しか食べず、栄養失調になるんじゃないか!と不安になるくらい偏食だったんです。

「言葉が遅い」というだけでなく、他にも複数の気になる点があったら、発達障害などを少し心配した方がいいですよ。

逆に、特に気になる点がなく、3歳を過ぎてから集団に入っても問題なく行動できるなら単なる言葉の遅れの可能性が。

気長に子どもの言動を観察して長い目で判断していくといいですよ。

言葉が遅い時の対応の仕方

言葉が遅い時は、焦っても仕方がありません。

そして、喋らせようと質問をぶつけ続けるのも意味がありません。逆に、子どもが嫌になってしまうことも・・・。

言葉が遅い時は「短くて」「聞き取りやすくて」「簡単な言葉」を使うのがポイント。そして、次のような点に注意して話してあげてください。

写真やイラストを使う

お昼ご飯をなににするか尋ねる時を例に挙げますね。

<×の例>
「お昼ご飯なにがいい?ラーメンとか、スパゲッティとか、カレーもいいわね?」
言葉だけで、このように尋ねるのは×。

<〇の例>
「お昼にしよう。ラーメン?スパゲッティ?」
(イラストや写真を見せながら2択で尋ねる)
短い文で、簡潔に、視覚情報も交えて尋ねます。

朝起きてから夜寝るまでのスケジュールをイラストにして見せるのもいいですよ。

出掛ける予定がある時は、起きる→ご飯→歯みがき→着替え→靴を履いて外へ、といった流れを絵にして、絵を見せながら簡単な言葉で説明してください。

絵で行動を理解してから言葉を聞くと、行動と言葉が結びついて頭に残ります。繰り返さないと頭に入らないこともありますが、根気よく気長に続けてください。

名詞、動詞、助詞をひとつずつ教える

私の子は、頭の中に動詞が全く入っていませんでした。このため、2語文を喋ることができなかったんです。

動詞が頭に入っていないので、保育園で先生の一斉指示を理解できず、集団生活についていけなかったんですね。

このため「走る」「歩く」「座る」「笑う」「食べる」「書く」「洗う」などなど。

子どもが走るイラストを見せて「走る」

というように、ひとつずつ動詞を教えていきました。気長な作業です。でも、いくつかの動詞が頭に入ると、その後は比較的簡単に動詞が頭に入りました。

動詞が頭に入ると、名詞を頭に付けて「ごはん食べる」「公園いく」「テレビ見る」といったように、2語文で話せるようになったんです。2語文が出てくると、言葉のキャッチボールができるように!オウム返しも無くなりました。

オウム返しは「答えを聞かせる」

「どっちがいい?」と尋ねた時に「どっちがいい?」と答えるのがオウム返しです。この場合は「どっちがいい?」と言った直後に「リンゴ」と続けて言ってしまいます。

リンゴとミカンを手に持ち、「どっちがいい?」「リンゴ」と言い聞かせるんです。言いながら「リンゴ」という時にリンゴを持ち上げてあげましょう。

「リンゴ」という音と、リンゴを持ち上げる動作を覚えさせます。そして「どっちがいい?」と尋ね、リンゴを持ち上げてください。「リンゴ」と言えたらOK!

言えなかったら「どっちがいい?」「リン」まで言ってあげてください。子どもが一緒に「リンゴ」と言ったらOK!繰り返すうちに「どっちがいい?」の質問の後に「リンゴ」と言えるようになります。

動作と言葉を結びつけて、自分の意志を口にする、という行動自体を覚えさせていきます。

一緒に遊ぶ

2歳、3歳の時の言葉の遅れは、遊びを通して少しずつ対処していきます。

お勉強ではなく、遊び。絵本やTV、手遊び、歌などを活用して、親子で遊びながら色んな事を覚えていきます。

eテレのおかあさんといっしょを見ながら、一緒に歌ったり、踊ったり、真似をしたりしてみてください。

おかあさんといっしょは、体も手足も動かし、リトミックの要素がはいっていたり、模倣(真似をすること)も取り入れられているので、幼児の発達にとてもいい刺激になります。

一緒に遊び、体を動かし、歌って、真似て。親子で楽しむのが一番の療育になります。

言葉の間違い、詰まりは指摘しない

子どもは言葉を間違ったり、詰まったりすることがよくあります。

これは訂正させず、優しく正しい言葉で子どもの言葉を繰り返してあげてください。正しい言葉を言わせる必要はありません。正しい言葉を聞かせていれば、少しずつ頭に入っていきます。

厳しく指摘して直させていると、子どもは間違うことを怖がって話せなくなったり、親の顔色を窺うようになります。

特に、自閉スペクトラム症で間違うことを極端に嫌う子は、間違いを指摘されることをとても嫌がります。気を付けてあげてください。

私の子がそうだったんです・・・。指摘せず、自然に正しい言葉を口にしてあげないと、拗ねて愚図って大変でした。

言葉の遅れは、その子の速度で成長する

2歳、3歳で言葉の遅れが気になると「喋るようになれるのかしら?」「一生、何も言えないまま?」と不安になるものです。

でも、大丈夫。

語りかけや、言葉を頭に入れる作用、そして一緒に遊ぶことを繰り返していれば、少しずつでも言葉が出てくるようになります。

もし、どうしても言葉が出なかったり、教えられなかったり、対処の仕方が分からない場合はプロに指導してもらいましょう。

言語聴覚士

という方がいます。主にリハビリステーションなどで脳梗塞の方の言葉の後遺症を指導したり、発達障害児などの言葉の指導にあたってくれる方です。

普通の病院のリハビリ施設や、療育施設、自治体の子どもの発達を支援する施設などに居ます。

プロの指導を受け、指導の方法を見ながら家での対応方法を相談していくといいですよ。

言葉が遅い時の相談先

子どもの言葉の発達が遅いと感じたら、次のようなところに相談するといいですよ。

・自治体の発達支援センター
・小児神経科医がいる小児科
・療育施設
・児童相談所

こうした所は「親が子どもの発達に不安を覚えた時」に門を叩く所です。決して障害者だけが通うところではありません。

ただ、どこも相談希望者が多くて「相談したい」と思ってすぐ利用できるケースは少ないのが現状です。相談したくても数カ月待ちだったり、一年待ちだったり、そもそも新規の相談を受け付けていなかったりします。

気になったら、その時にできるだけ早くコンタクトを取ることをお勧めします。

私の場合は・・・

自治体の発達支援センターに相談
 ↓
自治体の発達支援センターの療育施設をお試し利用
 ↓
発達支援センターに月1回来る医師に診断書を書いてもらって、病院のリハビリ施設へ(6か月待ってから 、言語聴覚士による言語聴覚療法スタート)
 ↓
発達支援センターの療育施設が合わなくて止める
 ↓
民間の療育施設に通う

こんな流れでした。
療育施設って、なかなか利用できないのに、合うか合わないか分からないんですね。合わないこともしばしば・・・。

私の子は、理解ある保育園に通いながら上記の流れを辿りました。保育園で先生が側についた状態でソーシャルスキルトレーニングを毎日受けられたんです。運が良かったです。

民間の療育施設と病院の言語聴覚療法はずっと続けています。今は小学生ですが、小学生になって学校の授業が5時間、6時間になってくると、なかなか療育を受ける時間がなくなってくるんですね。

ですから、できれば就学前に療育を受けて集団生活に馴染めるようになってから、小学校に入学した方がいいと思います。

言葉が遅いと思ったら「子どもが理解できる方法で言葉を頭に入れる」という家庭療育を行い、自治体の発達支援センターや小児神経科医などに相談して、療育をスタートするといいですよ。

この子は障害児だ、とか。一生ダメなんだ、とか。そんなことは思わず、「この子の苦手を手助けする」「この子に合った方法でひとつずつ丁寧に教える」という風に考えて接していくといいですよ。

参考になる本

私が参考にした本で、今、購入できるものを紹介します。図書館などで借りて目を通して「役立つ!」と思ったら買って活用してください。






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