着物警察が怖くて着物が着られるか!着物初心者が思う着物という伝統

着物に興味を持ってからというもの、着物警察の存在を知りました。どうやら(たいていが)年配の方で、若い方などに「着物が分かっていない!」「間違った着方で伝統を穢している!」というように噛み付くそうです。

そんなもん、気にしていたら着たい着物が着られない! そう思う着物初心者が「着物は好きに着ていい時代だと思う」理由を書き連ねたいと思います。

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着物は絶滅危惧種

着る人の絶対数が少なすぎる

まず、今の時代、着物って絶滅危惧種だと思うんです。着る人が少ない! このままじゃ、せっかくの伝統が途絶えてしまうという状況です。

素材が~とか、着方が~とか、所作がぁ~とか。四の五の言ってる場合じゃないでしょう? とにかく、生活の一部として着物が取り入れられないと誰も見向きもしないお飾りの伝統になってしまうわけです。

とにかく、目を向けて! 振り向いて! ちょっと袖を通してみて!

そういう状況なんだから、グダグダ文句言わないでよ! そう思うんですよね。すみません。上から目線で・・・。

技術者が減っている

私の祖母は呉服屋さんで和服を縫う人でした。96歳で他界しています。私の母は、たくさん着物を持っている年代ですが、着物を着なくなった世代でもあります。

つまり、私の母の世代(もう70歳を超えている人達)から、着物を着なくなっており、維持管理方法を知らない人が多いんですよ。

作る人、管理する方法を分かっている人、維持する技術を持つ人、こうした着物に関わる人達がどんどん減っているんです。

今の若い世代が着物に興味を持ち、技術を引き継ぐ人が増えない限り着物は衰退する一方なんです。

こうした事実を考えれば、せっかく着物に興味を持ってくれた若い人達にケチばかり付ける着物警察の方々は、本当に着物という伝統を守りたいのか、首を捻りたくなりますね。

着物は崩れたら直せばいい

着物の着方や、色の合わせ方、帯の結び方など、着物警察の方々がケチを付けるポイントはたくさんあるようです。

でもね。

着物は崩れたら直せばいい。色の合わせ方なんて、その人の好みでいいじゃない。そもそも、半襟、着物、帯、帯揚げ、帯締め、足袋、草履、バッグなどなど。色の合わせ方は多種多様! それこそ、好き勝手に組み合わせられるんです。

それをチクチクいじるんじゃなくて、

「あら、皺が寄ってるわ。直してあげるわ」
「素敵な色の組み合わせね。もう少し、年齢がいったら、ここをこの色にすると落ち着いて見えるわ」

というような親切や、次に繋がるアドバイス・アレンジ方法を教えて欲しいですね。その場限りではなく、「もっと着てみよう」と思える声掛けをして欲しいなぁ。

大切なのは着物の格であって、素材じゃない

結婚式場に呼ばれて喪服で行ったりしないし、就活にTシャツ&Gパンで出向いたりしません。レストランでも、いわゆるドレスコードを考えないといけない所があります。

着物も同じ。大切なのは、どういう場で、どの格の着物を着るか、ということ(ですよね?!)。

着物には、いわゆる礼服扱いのものもあれば、普段着・カジュアルな着物というものがあるんですよ。

最も格が高い、黒留袖、本振袖、喪服など
準礼服扱いの、色留袖、色無地、振袖など
外出時に着る、小紋、紬など

これさえ合っていれば、素材なんて正絹だろうが、ポリだろうが、構わないと思うんですよ。その場、その場に相応しい格の着物を選べば大丈夫。

最近は、告別式などでお経を上げるお坊さんだってポリ着てるんですよ? いいじゃない。楽しくキャーキャー着物着てテンション高く観光したって! その場に合った格の着物なら、文句を言われる筋合いはないんです。

そもそも正絹の維持管理には覚悟と金がいる!

着物警察の方々は、正絹の着物以外を認めない! というケースが多いとか。ペラッペラのポリの着物なんて目も当てられない! なんて仰るそうで・・・。

私は正絹の着物しか持っていませんが、それは呉服屋で縫い物をしていた祖母とデパートで販売員をしていた母がいて、着物を作ることがまだまだ普通だった時代を生きていたから、です。

平成生まれの子の母親や祖母は、ヘタしたら着物が衰退した後の世代だったりしません? 身近な所に着物が存在しなかった三世代だって居ると思うんですよ。

そんな人に「正絹の格の高い着物を買って着なさい!」なんて言えます?

私は喪服(夏&冬)、留袖、色無地(紋入り)、小紋、浴衣、羽織り、袋帯を祖母・母から譲り受けましたが、全て正絹です。これら、全てを今、買おうとしたら200万円出しても無理だそうです(着物屋さん談)。

車を買うことだって迷う若い人達が、一生に何回着る? という服に200万も出しますか? しかも、正絹だと1回のクリーニングに5000円前後必要です。

食事や泥はね等でシミでも作ろうものなら、クリーニング代10000円じゃ足りません。5000円、10000円あったら、ホテルのランチを何回食べられます? 食費にしたら、何日分?

それとも、自分で正絹を洗います? それって、失敗したら1着数十万円する着物をパー! にする事になるんですよ・・・。

それに比べて、自宅で遠慮無く洗えるポリエステルの着物って、凄くありがたいですよね。普段着にするなら、洗濯OKのポリの着物ですよ。

着物を着たことがない(慣れていない)人に貸し出すレンタルの着物がポリなのも、維持管理にお金がかかるから!

口紅がついた、ファンデーションがついた、トイレで失敗した、食事で汚した、引っかけて解れたなどなど・・・。正絹の着物でそんなトラブルが続いたら、次、貸し出せる状態にするのに10万円、20万円かかります。

そんなの、商売になりませんよね・・・。貸し出せませんよ。そうした現実を着物警察の方々には分かって欲しいですね。

時代に合った着物でいいじゃない!

多分、着物警察の方々って、ちょっと着方を知っていて、でも滅多に着ないし、お財布に不安もない方々なんでしょう。

着付け教室をやっていたり、お作法に厳しい方って、着物は厳しさゆえに敬遠される! ということを日常的に感じているでしょう。

そして着物が好きだからこそ、若い人や着物に興味を持った人達に寛容になれるんだと思うんです。

着物に関する資格を取ろうとか、誰かに教えようとか。そうした場合でない限りは、楽しく、気軽に着たらいい。そうした環境を作るのが大切だ、と思うんです。

今から着てみよう! と思っている私は、チクチク嫌みったらしく指摘するのではなく「着物を着る人って素敵!」と思える環境を作って欲しいと思います。

更に、素材は時代に合ったものでいいと思うのです。時代に合った素材で作られた服は、維持管理も今の時代に合っているものです。

気軽・手軽に扱えるものでないと、日常生活に浸透しませんし、手を出せません。

着物はお高い趣味ではなく、気軽に手が届く場所にあるオシャレであって欲しい・・・。そう思う着物初心者です。

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