WISC-IVは障害者認定ではない!特性を把握するツール

2歳の時に言葉の遅れが発覚し、クレーン現象やこだわりといった自閉症の症状が見えてきた長女。

成長と共に、少しずつ、できること&できないことが見えてきました。そんな娘が受けた発達の度合いをチェックする検査WISC-IVについて紹介します。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告

知能検査WISC-IVの特徴

発達の度合いをチェックする方法は色々ありますが、就学前に広く利用されているのが知能検査WISC-IVという検査です。

  • 検査を受けられる年齢:5歳0か月~16歳11か月
  • 検査できる人:医師、臨床心理士や言語聴覚士などの専門家
  • 所用時間:40~60分くらい(場合によっては、別の機会に追加テストをすることも)
  • 検査方法:検査員と子どもがひとつの部屋で実施(親の同伴なし)
  • 結果:全検査IQと、4つの項目のIQ
  • 費用
    教育センターや自治体が運営する支援センターなどなら無料
    公立病院などは保険適用(多くが3割負担)
    民間施設などは1~3万円程度

長女は就学前に検査を受けました。
最大のメリットは、数字で発達の程度が示されるので解りやすいということ。

ただ、裏返せば漠然と感じていた遅れが、明確な数字で示される、ということでもあります。障害がある、と数字で確定するような気がして怖い、というのは確かにあります。

解りやすい、ということは良いことでもあり、悪いことでもありますね。

ちなみにこの検査、子どもが問題に慣れ過ぎたり、答えを覚えてしまうと正確な結果が出ないので1度受けると2~3年間くらい再検査を受けられません。

また、問題を親が知ることはできません。検査員以外、問題を知ることができないことになっています。予め対策を・・・ということができなくなっています。

WISC-IVでチェックされていること

WISC-IVでは、出される問題の正答率も大切ですが、他にもチェックされていることがあります。

  • 初めての場所に対する反応
  • 検査員(慣れない人)に対する反応
  • 検査を受けている間の集中力
  • 衝動的に部屋中をうろついたりするかどうか
  • 足や手などを常にブラブラ動かしたり、自分の体に刺激を与えるなどの行動を取るか
  • 問題に対する反応(「解りません」とか「問題をもう一度言ってください」などの反応)
  • 問題を最後まで聞けるか
  • 鉛筆や使う道具をキッチリ並べようとしたり、なにかこだわりがないか
  • 言葉の発音は正確か
  • 鉛筆の持ち方や、引いた線の強さ

一例ですが、こうした取り組む姿勢もチェックされているそうで、これらも結果に反映されるとのこと。

私の長女は、問題を最後までちゃんと聞かずに最初に聞いたことばだけを頭に入れて解こうとする傾向があるんですよね・・・。こうした点も発達の特徴なんだろうなぁ、と思います。

WISC-IVの結果からわかること

結果のIQの判断の仕方

結果は至極簡単です。具体的にIQという形で数値が出されます。

IQ=100が、同じ年齢の子どもの平均値
IQ 80~120:平均内
IQ 70~79:境界線レベル(ボーダー)
IQ 69以下:軽度の遅れあり
IQ 40以下:重度の知的障害

結果のIQがどこに位置するのかチェックし、どれくらいの遅れがあるのか把握することができます。

結果の項目

言語理解:言葉を聞いて理解したり、自分の考えなどを言葉で説明する能力
知覚推理:目で見て得られる、言葉以外の情報を把握する能力(図形などの読み取り・理解力)
ワーキングメモリー:集中し、耳から入った情報を記憶して考え、答える能力
処理速度:目から入った情報をどれだけ早く、多く、正確に処理できか、という能力(書く能力も含まれる)

この4つの項目についてIQが出ます。そして、それらを総合的にみて全検査IQというものが出されます。

結果からわかること

もし、wiscを6歳で受けたなら、その結果は6歳の子どもの中で、平均的なのか、平均より知能が高いのか、低いのか。こうしたことが解ります。

また、4つの項目の差を見ることで、知能がまんべんなく発達しているのか、特定の知能が大きく遅れているのか。いわゆる凸凹があるか、など。子どものIQと、凸凹の度合いで子どもの特徴を把握するようにします。

例えば・・・

IQ=90(平均内の知能)であっても

  1. 4つの項目が全て90代のIQ=90
  2. IQ=70とIQ=110を含むIQ=90

この2つでは子どもの特性に大きな違いがあります。1はまんべんなく知能が発達していますが、2は平均よりも高い知能と境界線レベルの知能があります。凸凹がある子ですね。

IQの差が大きい場合は、その低い知能の部分が困りごととして日常生活に支障を来すことがあります。

結果をサポート方法の模索に役立てよう

WISC-IVの良いところは、IQが数字で見えてくるだけでなく、知能の凸凹も解ることです。この結果を分析して、どんなことをどんな風にサポートすればいいのか考えていきます。

私の長女は言語理解と知覚推理が低く、ワーキングメモリーと処理速度は平均的です。自閉スペクトラム症と診断されていますが、やはり言葉の遅れが大きく影響しています。

言葉の理解が遅れている、ということは問題を正確に理解できない、ということでもあります。

このため「具体例を挙げてもらったり、練習問題をいくつかこなせばルールを理解して問題が解ける」という「解く能力はあるけれど、指示が理解できなくて0点になる」といった特徴があります。

なんか、損しているなぁ・・・と思うのですが、まぁ、これが特性です。言葉を頭に入れ、文章理解力をUPさせるというサポートが必要ですね。

知覚推理が低い場合は、お道具箱の中がグチャグチャになりやすいので、どこに何を入れるか決めるとか、文章問題を解くときに必要な数字や重要な言葉にマルを付けるなどの工夫が必要です。

ワーキングメモリーが低い場合は、聞いたことを覚えておく力が低いので、指示されたことや大切なことをメモする癖を付けたり、覚えるべき事に他のことを関連づけて連想して思い出せるようにするなど、工夫が必要になります。

処理速度が低い場合は、字を書くのが苦手だったり、板書に時間が掛かったり、形が似た文字を読み間違えるといった特徴があります。このため、予めプリントを準備したり、板書なしでドリルを使う、連絡帳も予め項目を書き込んでおいてチェック方式にするといった工夫が必要です。

このように、特性に合わせたサポートを考えるようにします。検査を受けることで具体的な数字で知能が表され、差がわかります。そこからサポートの方法が見えてくるのです。

まとめ

WISC-IVは知能が数字で表されるので、とても解りやすいのが特徴です。

解りやすい反面、「障害だ」と明確に示されるような気分にもなります。しかし、WISC-IVの結果を読み解くことで、苦手や困りごとが見えてきます。

具体的に苦手や困り毎が解れば、対策を考えることができます。障害や発達の遅れを突きつけられるような気もしますが、必要なサポートを考えるためにも検査は有効です。

受けられる機会があるなら、ぜひ受けてみてください。苦手克服・必要なサポートに繋がると思います。

スポンサーリンク
レクタングル(大)広告
レクタングル(大)広告

フォローする

コメントの入力は終了しました。