4歳くらいの女の子といえば、お世話好きだったり、女の子であることを意識したり、時にはママをライバル視したり!
やる気に溢れていて、好奇心も旺盛! こんな4歳児(女の子)は時々、カワイイ(けれど、ちょっと許せない)失敗をしてくれることも! そんな時のやる気や意欲を奪わない叱り方について、考えてみました。
本人は良いことをしたつもり!
ある日のこと・・・。
風呂上がりの次女(4歳)がドヤ顔で報告してきました。
「お風呂、ツルツルのピカピカのサラッサラのキレイにしたから!」
仕事の原稿作成に必死になっていた私は、イマイチ意味が解らなかったけれど、次女が褒めて褒めてオーラ全開だったので
「あら、お風呂ピカピカにしてくれたの? ありがとう!」
そうお礼を言って頭をなでなでしました。次女は褒めて貰えて超ご機嫌! 小躍りしながらパジャマに着替えていました。
で・・・。一休みしよう、と思って私がお風呂に入ったところ、ビックリ!
床がツルッツル!! 手すりにつかまらないと滑るよ!!!
そんな状態になっていました。よく風呂場を見ると、私のコンディショナーとトリートメントが入ったボトルが残り僅かになっているではないですか!
そう、次女はママのコンディショナーとトリートメントを床に塗り広げて「キレイに洗った!」とドヤ顔になっていたのです。
失敗の原因を考えよう
ブラシで擦ると、床一面が泡々! コンディショナーとトリートメントなので、流しても流しても、なかなかツルツル滑るのが取れない・・・。
値段の高いコンディショナーとトリートメントだったし、お湯が勿体ないし、大体、なんでコレで洗うのよ!!!!! ママ、怒り心頭!!!! となりかけたのですが・・・。
いや、そもそも、どうしてコレで洗おうと思ったか?
冷静になって考えてみました。
次女は最近、オシャレに夢中です。髪の毛も伸ばし、リボンを付けたり、髪を結ぶゴムの色も服の色も、あれこれ悩みながら自分で選んで決めるお年頃。
保育園の友達の髪の毛がサラサラ・ストレートが羨ましくて「私もサラサラにしたい!」とせがんでいた。
サラサラにしたいなら・・・、と髪を洗った後に、少しだけ洗い流すタイプのコンディショナーを付けてあげていたんです。
そうすると「サラサラ、ツルツルでキレイになった! ママのシャンプー、魔法みたい!」そう大喜びしていました。
そうなんです。娘の中では、コンディショナーとトリートメント(ママが使っているもの)を使えば、髪もなんでもキレイになる! ということになっているんです。
お風呂がキレイになったらママが喜ぶ! その思いから、一生懸命、床をサラサラ・ツルツルになるママの魔法のシャンプーでお風呂を洗ったんです。
娘なりに考えた結果なんですよね。そう考えると、叱りつけてはいけないような気がしました。
その場で叱りつけるのはNG!
お風呂から出た私を待ち構えていた娘。
「どう? ツルツル、ピカピカだったでしょ!」
もう、ドヤ顔が止まりません。私も苦笑するしかありませんでした。
私「すっごくツルツルだったよ!」
娘「うん! 頑張ったんだ!」
とりあえず、この場で叱りつけることはしませんでした。だって・・・
・誰かが喜ぶ顔を見たいから頑張ろう!という気持ち
・一生懸命、掃除する努力
この3つは、いくら教えても本人がその気にならないと生まれないもの。なかなか教えられないことだと思います。
いつまでもこの気持ち・意欲は失わないで欲しい。そう思ったので叱らないことにしました。
じっくり時間を掛けて軌道修正
しかし、お風呂の洗い方は間違っています。
そもそも、コンディショナーとトリートメントは使い方が違うし、大量に使うこともいいことではありません。
正しいお風呂の洗い方。これは、じっくり時間を掛けて教えることにしました。そう、ママが洗っている所を見せればいいんです。
幸い、4歳の娘はママの真似をしたいお年頃。料理をするママ、掃除をするママ、洗濯物を干したり、取り込んだりするママなど、とにかく、ママの後を追いかけまくります。
お風呂を洗うときに「やってみる?」「コレがお風呂の洗剤ね」と一緒にやってみれば自然と覚えてくれるでしょう。
そして、コンディショナーとトリートメントは買うときに「これは髪をキレイにする特別なシャンプーだから、大事に使おうね」と話をすればいい。
ちょっとずつ、一緒に行動しながら正しい知識と方法を教えればいいわけです。
まとめ
今回の娘の行動は「お風呂を洗う方法」が頭の中に入っていなかったから。「コンディショナーとトリートメントを使えば、なんでもサラサラのキレイなものになる!」と信じていたことが発端です。
ここは、娘のやる気とそのありがたい気持ちを大切にする方がいい。私はそう思いました。
そもそも、夫だって洗ってくれないお風呂を、何も指示されていない4歳児が「ママが喜ぶと思って!」って洗ってくれたんですよ! ここは、ありがたく気持ちを受け取って喜ぶべきでしょう。
子どもは失敗してなんぼ。
そう思って、じっくり付き合っていこう。私はそんな叱り方で行きたいと思います。